今回ご紹介したい製品は株式会社ジェイテクトの歯車複合加工機『ギヤスカイビングセンタ』です。2017年に発売され、2022年に第56回機械振興賞に於いて経済産業大臣賞を受賞しました。従来では複数の工作機械によりいくつもの工程が必要でした。この機械では旋削・ホブ・シェーパ・面取り・穴開けと5種類の仕事をワンチャックで処理できます。また、工具を傾けワークと同期回転しながら加工を行う『スカイビング加工』ができるという特徴を持っているので、まさにEV時代に活躍する、コンパクトで高精度な歯車製作を実現できます。
今回の事例では、穴を開けるためにワークに接する部分が摩耗していたため、新たに製作する事になりました。これまではSKD材(HRC25)でしたが、更に寿命を延ばし、交換頻度を減らしたいとのご希望がありましたので、高周波焼入処理を施し、HRC60~63を実現しました。図面通りに製作するだけでなく、お客様とのコミュニケーションができているからこそ、ひと手間掛け、必要なスペックを満たすようなご提案をさせて頂いています。
弊社では、合金鋼やステンレス、鋳物やアルミだけではなく、エンプラやセラミック、カーボン等どんな加工品でも調達可能です。焼入やメッキなどの表面処理もワンストップでお任せ下さい。
今回は真空ポンプ設置工事についてご紹介します。老朽化により真空の維持が困難になっており、古い設備一式のリプレースという事になりました。これまでとは違うメーカー製となりましたので、アンカーボルトの位置や配管の取り合いなども変わり、新規の架台製作・配管製作・電源のつなぎ込みなど全ての工事を2日間掛けて実施しました。
「いつも頼んでいる業者が人手不足になっていて、すぐに来てもらえない」「古い設備の一部分の更新をしたいが、既設と新規のすり合わせの相談をしたい」など、部品を注文して入替えれば済むだけでない、ちょっと技術的な相談がしたい時こそエス・エヌ・ジーのIC(インダストリアルコンサルタント)が皆様の元へ駆け付けます。
ご安全に!岐阜営業所の濱田です。
日本で一番大規模な工作機械の展示会といえばJIMTOFです。2年に一度開催されるJIMTOFですが、前回2020年はオンライン開催となりました。今年2022年は無事にリアル開催となり、当社では社員全員で11月11日、12日と2日間の日程で見学に行ってきました。4年ぶりの開催ということもあり、大変活況を呈しており、熱量の高さを感じました。私自身が切削工具に携わることが多く、様々なメーカーを見学しましたが、国内の主要メーカーの他、海外のメーカーも数多く出店していることが印象的で、参考になることも多かったです。やはりカタログで見るだけとは違い、実物を見てメーカーの担当者と話すことが出来る展示会は、勉強と情報収集にとても有用でした。持ち帰った商品の情報を一度整理して、皆様にご提案出来ればと思っておりますのでご期待下さい!
岐阜営業所 濱田